2014年12月30日火曜日

なぜ「からだの使いかた」じゃなくて「自分の使いかた」なの?

 アレクサンダーテクニークは人間の全体性に焦点をあてています。F.M.アレクサンダーは人間は心と身体は切り離すことができない統一されたものだと唱えました。

 私たちはしばしば「これは心の問題」「これは身体の問題」などとまるでその二つが別ものであるかのような考えかたをします。同時に「自分は喉が弱い」「膝が悪い」「目に問題がある」と言ってまるで人間が部分の寄せ集めであるかのような考え方をします。

 アレクサンダーは人間にはその機能全般に影響を与える<最初の調整機能>があることを発見しました。そこをないがしろにして他の「部分」を対処的にどうにかしようとしても根本的には何も改善されない、ことを発見したのです。

 心も身体も(そして魂も)人間は一切別々に切り分けることができない統一された存在です。アレクサンダーテクニークのレッスンを重ねることで、これを自分自身の存在すべてをもって、実感として理解していくことができるでしょう。

 何ひとつ怠けることもなく、どこかが極端に頑張ることもなく、「あなたのすべて」がパランス良く機能することで、より質の高いパフォーマンス・より質の高い生活が望まれるのです。

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 だからアレクサンダーさんは「からだの使いかた」じゃなくて「自分の使いかた」と言ったのです。

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