2015年6月24日水曜日

自分ブランドVoiceメソッド<4つの柱>“Opinion with Action”その2

前回は、 “Opinion with Action”の
Opinionについて主にお話しいたしました。

「何を話すのかを明確にしておく」ことが
自分ブランドVoiceの大切な柱となります。

しかし、このサイトをご覧になる皆さんは
それぞれ「何らかの専門家」であると思います。
ある方はビジネスの
ある方はある学問の
ある方はある芸術の専門家…
たとえプロではなかったとしても
その専門分野に情熱を持って専心していらっしゃる方だと思います。

その場合は
Opinion…<意見・考え>をすでにハッキリとお持ちの方は少なくないでしょう。

それどころか
そのオリジナルなお考えを何度もなんども練り直し
カンペさえも見る必要もなく
流暢にお考えを話すこともなんでもないことかもしれません。

ところが…

この、何度も話し慣れている、ということが
その言葉の説得力を軽減してしまう恐れもあるのです。

そのような場合に起こりやすい心配として
その人の「習慣的なアクション…行為」でしか言葉を話さない
という現象があります。

一例ですが
日本語を知らない外国人が、日本人を見て
「何を話している時も、謝っているようにしか見えない」と言った
・・・というエピソードを聞いたことはありませんか。

話す内容は違っていても
その振る舞い、うごきのパターン、声のトーン…はさほど変化がなく
アクションとしては「謝る」の一辺倒に外国人には見えたのでしょう。

ハリウッド俳優が日本人のぺこぺこお辞儀するのを真似るのを
見たことありませんか?・・・苦笑

このエピソードをもとに
私は俳優の視点で様々な人々を観察しました。

すると、言葉の内容は変わっても

いつも不平を言っているようにしか聞こえない人
いつも命令しているようにしかみえない人
いつも誘惑してるように思える人
いつも何か売り込まれているように感じられる人
いつも助けを求めているように感じる人

と言うように
人それぞれに「習慣的なメインアクション」がある
ことを観察することができました。

それが全てではありませんが
そこから派生した5つくらいの基本アクションで
だいたいの人は「行動」しています。
もちろん状況によってこれが変わる人もいます。

役を演じる場合はこれを逆利用して
アクションを選んで実行していくことで
演技(キャラクター)を組み立てていきます。

+++   +++   +++

さて
この「意識的でない習慣的なアクション」。。。

これが
私たちにとって大切な「本番」でも
無意識に出てしまうのです。

自己紹介なのに
単純に「自分を紹介する」というActionをせずに
「謝っている」Actionばかりをしてしまい
自分で自分の価値を下げてしまっている人。

何か意見や感想が欲しくて受講者にお願いをしてるのに
「依頼」も「お誘い」もせずに
無意識に「圧力をかけて」しまっていて
受講者から何も言葉をもらえない人。

会議の司会進行役なのに
「リードする」や「さばく」ことをせずに
「愚痴る」アクションだけで
参加者をぐったりさせる人。

講義の内容は興味深いのに
「レクチャー」のアクションではなく
ずっと「自慢」のアクションで
開講して間もなく受講者にドン引きされている人。

この例は、全部私が出会ったことがある人です(笑)

そして、過去の私は
自信のなさや不安や恐れを笑顔で隠そうとする癖があり
むやみに「笑顔を振りまく」アクションをしていて
かえって人様から不審がられるような人でした。(苦笑)

あなたの近くには、そんな人はいませんか?

あなたご自身は、何も考えずにいると
どんなアクションを頻繁にしているでしょうか?

それは、あなたが望むことに
その場面でのあなたの意図にとって
有効なアクションでしょうか?

もし有効でないのなら
もしうまくいくことが少なかったら
どのようなActionをすれば前に進むことができるでしょうか?

+++   +++   +++

このような
「アクション」という考え方は
私の演技アプローチからヒントを得ています。

役者はアクターですので
感情や雰囲気で演技を組み立てずに
Actionで演技を組み立てます。

このアクションが無いセリフは
「棒読み」か、または
「なんか嘘っぽい」
「リアリティーがない」表現になってしまうのです。

「この人の話は何だか信用できないなあ」
「この人の話は私の心に響かないなあ」
「この人の話は退屈だなあ」

このような場合
(またはこのように他人に評価されてしまった場合)
大抵の人は
話の「内容…opinion」に問題があると考えがちですが
実は、その言葉に「行動…action」が伴っていない
または「行動…action」が意図に沿っておらず的外れである場合がかなり多いです。

ものすごく乱暴な言い方をすれば
話の内容などはどうでもよく
(実は、言葉を一言も発さずとも)
アクションが明確だとそれだけで人は惹きつけられるのです。

昔、俳優の演技レッスンで
「あいうえお」「かきくけこ」と
五十音を言い合っているだけなのに
目が離せないぐいぐい惹きつけられる
素晴らしいシーンを見たことがあります(笑)

アクションにはそういう力があるんですね。

役者は台詞を選べませんよね。
でも、同じシーンで同じ台詞を言っても
役者によってリアリティーや説得力が全く異なるのです。

棒読みの人…
雰囲気だけの人…
嘘くさい感情表現をする人…

そして
それとは正反対に

信じられる演技をする人…

歌手と歌詞の関係性も同じでしょうか。

アクションの選び方
アクションのご提案は受講者様の望みや意図に従って
実際のレッスンでアドバイスさせていただきます。

あなたも、
気持ちや気分に振り回されない
行動する人…アクターになって
お客様をぐいぐい惹きつけてください。。。(^.^)

次回は
このアクションを明確にする助けにもなる
次なる重要な要素
「モチベーション」をご紹介いたします。

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