2015年7月9日木曜日

自分ブランドVoiceメソッド<4つの柱>“Motivation”

モチベーション

今日は自分ブランドVoiceメソッドを支える4つのエレメントの2つめ
「モチベーション」についてお話しします。

「モチベーション」とは直訳すれば「動機(づけ)」。
言葉(声・Voice)を発する刺激となるもの、動機となるもの
そもそもそれがあるか?
あるならばそれを自身がハッキリと分かっているか?

声を発する理由、動機。
何のために伝えたいのか、何のために表現したいのか?

これらもVoiceにとって不可欠なものと自分ブランドVoiceメソッドは考えます。

特に、自分ブランドVoiceメソッドが無闇な発声練習を勧めないことも
この要素と大きな関連性があります。

大きな声を出したい理由・動機が本当にあれば
人はそれに必要なボリュームと響きを伴った声を
自ずと全身全霊で発することが出来るようにデザインされているのです。

おっぱいを欲しがる赤ちゃんが
あの小さなからだで、あれだけの大きな声を出せることからも
それは誰しも納得がいくことでしょう。

逆に、大きな声を出す理由が特に何もないにもかかわらず
大きな声だけを出そうとすれば
全身全霊がその行為に同意することなしに
大きな声という結果だけが求められるので

どこかに無理が生じたり、部分を痛めたり
望むような結果が得られなかったりしてしまうのです。

挙げ句の果て
そのような状況に対して
「出来ないのは、努力や鍛え方が足りないからだ」
という考えに陥っていってしまったとしたら
それは最悪の展開です。

人は何かしらハッキリとした望みを持ち
それに対する的確な行動プランを自分自身に命じてあげれば
その指示に全身全霊でレスポンスするように出来ています。

「〜したい」と心から思えば、ちゃんとそれが出来るのです。


ですから
自分ブランドVoiceメソッドのレッスンでは
何かしら声が上手く出ない
望むような表現を声でできない
声を使って気持ちやメッセージを上手に伝えられない
と言った方がいらした場合

まず、「なぜ、それをしたいのか?」が明確かどうか・・・
という視点を必ず持つようにしています。

一番多い事例として
「〜したい」のではなく「〜しなければならない」と考えて
声を発している場合があります。

これから起こす行動に対して
「〜したい」とは心底思えておらず
(もしかしたら「〜したくない」と思っているのに)
何かしらの事情があって
「〜しなければならない」と考えてしまっていたとしたら
いくら頑張ってもパフォーマンスは上がっていきません。

真実ではないことを信念として持ってしまっていたり
自身では何も考えること無く、
誰かに指示されたことを真に理解すること無くなぞっていたりすると
しばしばこういうことは起こります。

声を出すうごきは
その声を発するその人にしかコントロールできません。
誰かがあなたの声を出させることは出来ないのです。

あなたの声はあなたにしか出せないのです!


ですから、あなたが声を発するのなら
その動機は他の誰かのものではなく
あなた自身の動機でなくてはなりません。

「モチベーション」はこのような理由で
自分ブランドVoiceメソッドの必須エレメントに位置づけられています。

+++  +++  +++  +++

レッスンで、声の響きを増したいという望みがあった場合
「声の出し方」や「表現方法」をレッスンするまでもなく

ただ、「なぜわたしはこれを伝えたいのか?」を明確にしただけで
声の響きが何倍も増した事例はこれまで何度もありました。

動機・・・
何のために自分の声を使ってこのメッセージやアイデアを伝えたいのか?
という要素は
当たり前すぎて、時折忘れられてしまいます。
ここを丁寧にレッスンでおさえておくと
本番での様々なアクシデントにも対応できる底力にもつながります。

さて、

この「モチベーション」ですが

時々、これがあまりにも強すぎて
却ってメッセージが伝わりづらい・・・

という事例もこれまでに幾度となくありました。

これが出来るのは自分しかいない!
これを伝えていくことこそ私の使命だ!

このようなまっすぐな思いが
逆に力みとなって
聞き手にとって受けとりづらい声になってしまうのです。

このような場合は
「コミニュケーション」の要素が欠けている恐れがあります。

メッセージやアイデアは
伝わってこそ意味があります。

同意、共感が得られるか否かの前に
そもそも「聞いてもらえていない」「受けとってもらえていない」
としたら、これは大変もったいないことです。

次回は

自分ブランドVoiceメソッドを支える4つのエレメントの3つめ
「コミニュケーション」についてお話しします。

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