人間のからだ全体の機能とそのうごきの基本です。
アレクサンダー・テクニックは
この頭と脊椎の関係性を良好なものにしていくことで
人間として望ましいはたらきを取り戻そう
人間として望ましいうごきを獲得していこう、というものです。
基本となる頭と脊椎の関係性が変化すると
からだのいろんなところがその影響を受けて全体が変わっていきます。
すこし細かく申しあげると
頭と脊椎の関係性が変化することで
骨格や臓器やそれ以外の各器官が再調整されるので
それによりシステム全体がいろんな影響を受ける
すなわち変わっていくということになるわけです
これは、もちろん望ましいことですが
人はなかなかこの変化を容易には受け入れることができません。
よくあるのが
慣れ親しんだ平衡感覚が乱れるように感じることです。
古い習慣から解き放たれるということは
それまで維持していたバランス感覚も変わっていくので
ちょっとした…時には大きな…
人はうまくいってないことでも慣れてるほうがいいと思うようです
よいことでも慣れてないと「これはイヤだ」とか
下手をすると、改善に向かっているのに
「これは間違っている」とも考えだす。
笑えない事実です。
わたしもたくさんこの違和感を経験しています。
それでもがんばって練習を続けられる人には
今度は、
不安がつきまといま
この不安とどう上手に付き合っていくかは
アレクサンダー・テクニックの学習の重要なポイントとなるでしょう。
それまで慣れ親しんできた自分の感覚による評価判断が
信用ならないものになってしまうわけです。
このテクニックの学習をなかなか一人ではやりづらい理由はこの辺
時に、初心を大切にされているアーティストや
好奇心旺盛なかたなどはこの辺を見事に乗り越えていかれます。
慣れていない、
創造的なよいパフォーマンスになりえるんだということを
こういう方々は実感として分かっているので
不安が起こるといつも、これからどうなるんだろう?
ワクワクドキドキすることができます。
羨ましいです。
でも、だからこそいいパフォーマンスができるんでしょう。
でも、このような人は普通はなかなかいません。
わたしもこういうことを知ってはいても
いざ違和感や不安を目前にするとビビってしまい
うまくいかないにもかかわらず慣れ親しんできた古い習慣に
すぐに戻ろうとしてしまいます。
本当に変わりたい、改善したいと思っていることでなければ
そこに未知なるものごとを体験する勇気は起こりません。
でも、その望みが強いものであれば
本当に心から望むことである時は
わたしでもうまくいくことはあります。
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さて
このような考えを経て
アレクサンダー・テクニックを学習するに
必要な三大要素を整理することができます。
まず一つが
「望み」です。
なんとしても叶えたい実現させたいという強い望みが
新しい自分になる際の違和感を圧倒することができます。
また未知なるものごとへの好奇心が
自分は間違ってしまうのではないかという不安を乗り越える
勇気を引き起こしてくれます。
二つめが
「サポート」です。
同じような違和感や不安を何度も何度も感じ
それを乗り越える経験を数多く繰り返してきた人と共に学ぶ。
そして、その人は今もいつも新しい自分に変容していく探求を
し続けている人が望ましいでしょう。
加えて、同じような不安や違和感を感じながらも
自信の望みに向かって探求を続けている仲間と
ともに学ぶことも大きな助けになることでしょう。
三つめは
「信頼」です。
自身が探求をし続けていることへの信頼。
自分が今ここでならできるかもしれないという信頼。
上手くいこうがいくまいが自分は望みに向かって
着実に前進をつづけているんだという信頼。
自分が向上のサイクルのなかにいるという実感から生まれる信頼。
そして、
「自信」と言い換えてもいいかもしれません。
++ ++ ++
この中で
残念ながら何一つ私のレッスンで保証できないのは
一つめの「望み」です。
当然といえば当然ですが
望みがなければ学びも行動も生まれません。
そしてこれは誰かが代わりに見つけてあげるというものではありま
残念ながらそのようなことはできないのです。
でも、アレクサンダー・テクニックに
少しでも興味関心を持ってくださっているということは
もう何らかの望みを持っているということですし
私の経験からこれまで望みを持たない人に出会ったことはないので
心配はいらないでしょう。(^^)
ただ、
少なくありません。
自分の望みを考えることが難しいと感じられることもあるようです
実は、わたしもそういう時期がありました。
お気持ちはよく分かります。
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お持ちいただくのは、あなた自身の「望み」をひとつ。
「これどうなるんだろう?」
「ちょっと試してみたい!」
そんな軽い好奇心でもかまいません。
「もうダメ、なんとかしたい!」
「限界、壁にぶち当たってます!」
ヘビーに感じますが
一つ一つ分解して、小さな新しい実践を重ね
「信頼」を取り戻しましょう。
なんなら「自分の望みを見つけたい」
もちろん私ができるのは協調作用…コーディネーションのお手伝いですが
これを獲得することで結構いろいろクリアになっていくものです。
試しにやってみてください。
「サポート」させていただきます。
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