「わたしのバランスをみつける」
小レッスンのテーマの一つです
地球の上で生きてる限り、重力はいつもありますので
倒れないで立っているためにはいつも
なんらかの形でバランスが必要になります。
どんな猫背の人でも、どんなに腰が曲がっていても
どこかでバランスをとっているから立ったり歩いたり出来るのです。
バランスがとれてなければ倒れてしまうでしょう。
しかし、このバランスが何処かに無理をさせながら成立しているものであるとしたら
どこかの部分が極端に力んで頑張ってバランスをとりながらうごいているとしたら
その特に頑張っているところは、ケガや痛みなど
何らかの不具合を引き起こしてしまうかもしれません。
できたらそのようなかたちのバランスではなく
いつもからだの部分部分が互いに協力して全体が協調して得られるバランスが
望ましいのではないでしょうか?
四つ脚をやめて二足歩行をする人間にとって
このバランスのために一番やっかい…いえ、大切なのは「頭」です。
大人の頭は5kgはあると言われています。
頭は脊椎の上に乗っていますので(耳たぶくらいの高さで)
この脊椎の上で頭をどうやって上手にバランスするかが大変重要なポイントになります。
そして、これをうごきの中でどうやってバランスし続けるかがこれまた益々重要になるのです。
どなたか姿勢を指導してくださる方に
「この位置関係、このポジションが良いんですよ」と教わったところで
うごき出したらあっという間にバランスが崩れちゃう
うごきながらじゃこの姿勢は保てない
姿勢のことばかり考えてると息が止まってしまう
…結局のところ、良い姿勢ってなんなの?!
ってことになってしまうのです。
頭をどうバランスするかが大切なのは
どんなうごきをしていても変わることはありません。
人間はただ樹木のように立っているだけの生物ではなく
(もちろん樹木も立っているだけではないでしょうが…)
わたしたちはいつも何かしらの望みに向かって行動する(うごきつづける)動物なのですから。
アレクサンダーテクニークの創始者FMアレクサンダーさんは
人間には、この頭を(脊椎の上で)バランス良く保ち続ける
自動調整機能があることを発見しました。
そして大抵の人はこれを上手に機能させずに
どこかしらを必要以上に力ませながらバランスをとっていることを観察しました。
そして、彼はこれらの無駄な力みをなくし
人間が元々持つ自動調整機能を上手に働かせるためのテクニークを開発したのです。
これがFMアレクサンダーテクニークです。
これならば、うごきのなかで、上手に自分のバランスを保ち続けることができます。
アレクサンダーテクニークが他の姿勢術、姿勢に対する考え方と
明らかに異なり、ユニークで実用的なのはこの点においてなのです。
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